20代前半でパニック障害になった時の話。

坂道を転げ落ちそうになる男性のイラスト

20代前半、パニック障害になった。

もうね、あいつ突然やってくるから。
ほんと、勘弁して欲しい。

昨日まで普通に日常生活送れてたのに、
「え、なんかおかしくない?」
って感じ始めた時から、どんどん壊れていくんだから。

マジで自分でも引くっての。

ほら、よく言うじゃん?
「坂道を転げ落ちるように」って。

あれ、ほんとそのまんま。

ごろん、ごろん、ごろんって、
勢いよく坂道転げ落ちていくのよ。

いや、ちょっとくらいどっかで止まってくれても良くない?
って思うんだけど、
勢い良すぎて自分ではどうにも止められない。

踏ん張っても滑り落ちる。
気合い入れても転がり落ちる。

で、「落ちるところまで落ちたらあとは這い上がるだけ」って言うじゃん?

でもさ。

底、全然みえないから。

どこまで落ちるのか、
どこまで壊れるのかも分からない。

だから、
這い上がれないっての。

……あれ、かなり怖かった。

当時は、まだ「メンタル不調」が今ほど身近じゃなかった

しかも当時って、
パニック障害なんて言葉、
今ほど知られてなかったのよ。

今みたいに
「メンタルの不調」とか、
「不安障害」とか、
そういう認識もまだ一般的じゃなかった。

むしろ、

「気のせい」
「疲れてるだけ」
「考えすぎ」

で簡単に片付けられてた時代。

なんなら

「神経質な人」

の一言で終わるのよ。

20数年前ってさ、

今みたいに、
検索すれば体験談がゴロゴロ出てくる時代でもなかった。

「心療内科」って言葉のハードルも、
今よりずっと高かった。

だから、
自分の身に何が起きてるのか、
本当に分からなかったわけ。

「これって死ぬやつじゃない?」って本気で思った

最初は、
血の気が引くような変なめまいから始まった。

なんか変な感じ。

でも、
どこがどう変なのか説明できないの。

そうこうしてるうちに、
心臓がバクバクしてくる。

息もちゃんと吸えてるのか分からない。

ヤバっ、
変な汗出てきたわって思ってたら、

目の前がチカチカし始める。

なんかね、
うまく説明できないんだけど、
カメラのフラッシュを見た後みたいな感じ。

視界のあちこちで、
小さな光がチカチカしてて、
ずっと目が眩んでる。

でさ、なにが嫌って
チカチカするたび、
身体まで一緒にビクッとなるのよ。

なんか、
軽く電気流されてるみたいな感じ。

それだけでも、
感情忙しいのに、

そこから得体の知れない恐怖が襲ってくるの。

「これって死ぬやつじゃない?」

って本気で思うくらい怖いし。

そりゃ不安にもなるっての。

でも最初は、
「たまたまかな」
って思うのよ。

いや、
思いたいのよ。

たまたま調子悪かっただけって。

今日は寝不足だったし。

今日は異常に蒸し暑かったし。

今日は頭痛かったし。

一回だけなら、
そう思えたかもしれない。

でも、それが。

3日に1回。

2日に1回。

1日に数回。

そのうち、

「また来るかも」

が頭から離れなくなる。

あの怖さ、
20年以上経った今でも鮮明に覚えてる。

狂ったように病院をハシゴしてた

で、そっから
狂ったように病院行くわけよ。

内科、
循環器科、
耳鼻科、
脳外科。

思い当たるところ、
片っ端から。

いわゆる、
ドクターショッピングってやつ。

でも、
どこ行っても異常なし。

いや、
こんだけ苦しいのに?
こんだけ怖いのに?
これで正常って何?

「異常ありません」
って言われれば言われるほど、
逆に疑心暗鬼になってくるのよ。

健康って言われて、
安心するどころか、
余計に不安になって、
なんか悲しくなるっていう。

で、また違う病院行くの。

そん時だけ、
気力が湧くっていう矛盾。

今思うと、
完全に病院迷子。

我ながら迷走しすぎじゃない?

医者の言葉も。

周りの言葉も。

自分のことすらも。

信じられんっていう。

「あ、私が探してたのこれかもしんない」

そんなある日、
何気なく観てたテレビで、
中川家剛 がパニック障害の話をしてた。

「あれ……なんか似てる」

そこから急に、
色んなものが繋がり始めた。

私だけじゃない。

私だけが変なんじゃない。

……同じような人が、
他にもいたんだ。

そう思ったら、
少しホッとした。

で、

「あ、私が探してたの、
これかもしんない」

ってなるのよ。

まぁ、

そこからが本番だったんだけどね。

関連記事

更年期なのか、不安体質なのかもう分からん。40代、理由もなく不安になる話
  40代・独身・豆腐メンタル。自律神経よわよわな私の自己紹介

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

アラフォー独身、豆腐メンタル。
自己肯定感は、基本控えめ。

職場の人間関係とか、
ひとりで生きてく中でのモヤモヤとか、
どうでもいいことから地味にしんどいことまで、
気の向くままに綴ってます。

だいたい、自虐と愚痴でできてます。