40代になっても職場の電話が怖い。電話嫌いはいつまで続くのよ

職場で電話対応をする男性のイラスト

職場の電話が嫌いです。
てか、なんであんな嫌なんだろうね。

苦手とか、ちょっと緊張するとか、
そんな可愛らしいもんじゃない。

もうね、めっちゃ嫌い。

できることなら、一生出たくない。

職場の電話が鳴ると、
いまだに一瞬「うっ……」ってなる。

いや、40過ぎてますけどね。

いい歳したおばさんが、
机の上で電話が鳴っただけでビビっております。

なんなら若い頃より、
ビビり散らかしてる気するし。

だって10代の頃なんてさ。

友達の家に平気で電話してたのよ。

「〇〇ちゃんいますか〜?」

って。

今考えたら、あれ相当な猛者じゃない?

誰が出るか分からん固定電話よ?

知らん家のお父さんが、

「はい、〇〇です」

って出る可能性、大いにあるのよ?

それでも平気だった人間が、
今じゃ職場の電話が鳴った瞬間、

誰か出てくんねぇかな……

って念を送ってるし。

どうしてこうなった。

電話全部が嫌いなわけじゃない。いや、嫌いだけど

自分が知りたいことを聞くためにかける電話。
自分が分かってることについて答える電話。

それなら、まだマシ。

いや。

好きではないよ?

百歩譲ってマシってだけ。

問題は、無差別にかかってくる電話なんよ。

こっちの都合なんぞお構いなしに鳴るじゃん?

で、誰からかかってくるかも分からないし、
何を聞かれるかも分からない。

なのに出た瞬間、

「はい、〇〇でございます」

なんつって、

さも会社のことなら何でも知ってます的な雰囲気を出さなきゃなんない。

知らんがな。

こっちは今、あなたが誰なのかすら知らんのよ。

しかも、電卓叩いてる時に限って、
しょーもない営業電話だったりするじゃん?

あとちょっとだったのに…

どこまで計算したか分からんくなって、
また最初からやり直し。

電話って、何が飛び出してくるか分からない
びっくり箱みたいなもんじゃん。

しかも、
開けても一切楽しくないタイプの。

そりゃ身構えるっての。

私が電話嫌いになった原因はたぶん昔の職場

とはいえ、昔からこんなに電話が嫌いだったわけじゃないんですよ。

ここまでビビるようになった原因を考えると、
思い当たる職場がひとつあるんよ。

昔働いていた会社が、
電話応対にめちゃくちゃうるさかったのよ。

言葉遣いはもちろん、
声のトーンまでチェック。

営業電話がかかってきても、

「どこの会社?」
「誰から?」
「何の用件?」

逐一報告。

いやいやいや。

どうせ断るんでしょ?

なんで二度と話すこともない営業マンのこと、
そこまで詳しく知りたがるわけよ?

しかも電話中、
後ろでは盛大に雑談。

こっちは、

「いつもお世話になっております」

なんつって、
必死に感じのいい人を演じてるのに、

後ろから、

「ギャハハハハ!」

……。

私の声のトーンより、そっち注意した方がよくね?

電話を取った瞬間、なぜか全員こっちを見る

これも嫌だったわぁ。

電話が鳴る。

誰も取らない。

仕方なく私が取る。

すると、

なんか知らんけど、みんなこっち見る。

ちょ…見んなって。

なんなの、あれ。

私、電話出るだけよ?

トリプルアクセル跳ぶ前のフィギュアスケーターじゃないっての。

「跳ぶぞ……!」

みたいな顔して見守らんでくれ。

しかも私みたいな緊張しぃは、
見られてると思った瞬間、一気にポンコツになる。

「変な敬語使ったらどうしよう」

「聞き取れなかったらどうしよう」

「取り次ぎ間違えたらどうしよう」

まだ何も起こってないのに、
頭の中では事故多発。

そして最終的には、

「お電話ありがとうございます。株式会社ト……トト……」

はい、自社名で噛んじゃう。

終わった。

着氷失敗。

ただでさえ怖いのに電話機までポンコツだった

しかも当時使ってた電話機、
古くて声がめちゃくちゃ聞き取りづらかったんよ。

相手が何言ってるか分からん。

「申し訳ございません、もう一度お願いできますでしょうか」

一回なら言える。

二回目もギリいける。

三回目。

……。

もう聞けん。

電話越しに感じる、
相手の「は?」みたいな空気。

そして背後から感じる、
職場のみなさんの圧。

そしてやってはいけない禁断の技を繰り出す。

聞こえたフリ。

「はい、承知いたしました」

承知してない。

何ひとつ承知してない。

電話を切ったあと、

「今の誰だった?」

って聞かれて、

「〇〇会社の……たぶん田中さん……?」

たぶんを付けた時点で、もう終わってる。

新人に電話を取らせる文化、今考えても謎

新人だから電話を取る。
場数を踏んで覚える。

それ自体は分かるんよ。

電話なんて、
ある程度出なきゃ慣れないし。

でもさ。

会社の仕組みも知らない。
社員の名前も覚えてない。
取引先も分からない。

何をどこの部署が担当してるのかも知らない。
てか、自分の仕事内容すらまだよく分かってない。

そんな人間を、

一番最初に外部と接触させるって、よく考えたらすごくない?

何聞かれても分からんっつーの。

だって昨日まで、
そこにいなかったんだから。

昨日まで家で煎餅食いながら
呑気にテレビ見てた人間に、

「先日お願いした〇〇の納期なんですが」

とか聞かれても、

分からんっての

ところが周りのベテラン勢。

電話が鳴っても、

取らない。

マジで取らない。

全然取らない。

お前、その取引先と10年付き合いあるだろ。

こっちは入社3日目だぞ。

お前が出ろよ。

何度心の中で叫んだことか。

電話が怖い→ミスる→もっと怖くなるの悪循環

そうやって嫌々電話に出る。

当然、緊張する。

すると、

聞き取れない。

焦る。

ミスる。

怒られる。

で、また電話が鳴る。

……。

誰か電話線、根元から引っこ抜いてもらえます?

電話の伝言メモ、最終的に暗号になる

あと私、
電話で聞いた話って頭に残りにくいんよね。

対面ならまだいい。
メールなら何度でも読み返せる。

でも電話って、
喋ったそばから消えていくじゃん。

相手が、

「〇〇株式会社、営業部の田中です」

はいはい。

〇〇株式会社。
営業部。
田中。

「先日お送りしました〇〇の件で、△△様に確認していただきたいことがありまして……」

待て待て待て待て。

まだ「田中」の「中」書いてる。

そんなに行くな。

置いてくな。

しかし田中は止まらない。

どんどん先へ行く。

田中、速いって。

必死で追いかけた結果、
電話を切ったあと手元に残るのは、

「田中 例の件 確認」

……。

誰に何をだよ。

もはや自分で書いたのに分からない。

田中だけが元気に生き残った。

LINEもメールもあるのに、なぜ電話はまだ鳴るのか

昔に比べたら、
電話を使う機会はかなり減ったと思う。

LINEもある。
メールもある。
チャットもある。

文字なら記録にも残る。

「言った」「聞いてない」にもなりにくい。

こんだけ便利なものが揃った21世紀。

なのに。

会社の電話だけは今日も元気に鳴っている。

しぶとい。

実にしぶとい。

しかも大事なことに限って、
電話だけで伝えてくる人いるじゃん。

やめてくれ。

せめてメールもくれ。

私の記憶力を信用するな。

こっちはさっきの田中すら危ういんだから。

40代になっても電話恐怖はなくならなかった

若い頃は思ってた。

「そのうち慣れるだろう」って。

何年も働いてりゃ、
電話くらい平気になるんだろうなって。

ところがどっこい。

40過ぎても普通に嫌いです。

もちろん、昔よりは対応できる。

必要なら電話もかける。
鳴れば取る。

だって大人だから。

金もらってますから。

でもね。

「できる」と「平気」は別なんよ。

できるけど嫌。
やれるけど緊張する。

何年やっても苦手なものって、
普通にある。

だから職場で電話が鳴るたび、

「うっ……」

となってる若者がいたら伝えたい。

安心してくれ。

20年後も「うっ……」ってなってるおばさんが、ここにいる。

希望なのか絶望なのかは分からん。

そして今日も職場の電話が鳴る。

……。

一瞬、様子を見る。

誰か取らないかな。

……。

誰も取らない。

チッ。

受話器を取る。

「はい、〇〇でございます」

こうして本日も、社会人のフリをして生きております。

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この記事を書いた人

アラフォー独身、豆腐メンタル。
自己肯定感は、基本控えめ。

どうでもいいことから、地味にしんどいことまで、気の向くままに綴ってます。

だいたい、自虐と愚痴でできてます。