我が家には猫がいる。
猫と言えば「気分屋」「自由気まま」「クール」「マイペース」
一般的にはそんなイメージがあるかと思います。
犬は人懐っこくて、猫はあまり人に懐かない。
人に媚びず、いかなる時も喧嘩上等、飄飄と生きている。
それこそ、「俺に触るとヤケドするぜ!」的なね。
そんなイメージを猫に対しては私も常々持っておりました。
はい、一緒に暮らすまではね、、、
ところが生活を共にすると180度印象が変わったのです。
猫の魅力に、まんまとやられてしまった。
これがまぁ可愛いのなんのって!
元々は犬派だった私。
子どもの頃に犬を飼っていたので、また動物と暮らすことがあるなら間違いなく犬って決めてた。
なんなら猫は苦手だったし、、、
子どもの頃、近所の猫に引っ掻かれ泣かされたのがトラウマになり「猫=怖い」とさえ思っていた。
そんな「猫=怖い」な私が猫を飼うなんて夢にも思ってなかった。
にも関わらず気が付いたら猫と暮している不思議。
キッカケは意外と単純。
友達の家の猫が可愛かった。
その猫と会うことは数えるほどしかなかったけれど、まぁなんと愛くるしいこと!
まぁるいお顔に三角のお耳、クリクリおめめに、ぽっちゃりボディ。
しなやかさと鈍臭さが背中合わせで可愛くも憎めない奴。
本人的にはいつでも全力で真剣。
至って真面目に生きているであろうが数々のおもしろエピソードで皆の笑いを掻っ攫う。
ちょっぴりドジっ子でお茶目な猫の姿を思い浮かべる。
あれ!?猫ってこんな感じだったっけ、、、、
すると今まで思い描いてた「猫=怖い」イメージは払拭され寧ろ興味が湧いてくる。
あんなに苦手だと思っていた猫が急に身近な存在になり気になり始めるではないか!
やがて癒しを求めYouTubeで可愛い猫の動画をハシゴしだす始末。
そして、どっぷりと猫の魅力にはまり、虜になってしまったのです。
で、気付けば一緒に暮らしているという、、、
人生って何が起きるか本当に分からないものですよね。
一緒に暮らしはじめて一番感じたのは、思ってた以上に猫は人懐っこいってこと。
成猫になった今でこそ互いのペースを死守してるけど、子猫の頃はトイレもお風呂も後をついてくる。
そして忠犬ハチ公然り、ドアの前で私が出てくるのをジッと待っていている。
ドアを開けた瞬間、キラキラした瞳で私のことを出待ちする猫の姿ときたら、、、
今まで生きてきた中で、これ程までに必要とされたことは果たしてどれだけあっただろう?
答えは「NO」
その健気な姿に胸を打たれ、まるで母猫でもになった気分で母性が爆発したのは言うまでもない。
それからと言うもの私は猫ファーストな生活を送っている。
今では立派な親バカならぬ猫バカとなってしまった。
そんな猫も少しずつ大人になり落ち着きを見せてくると、関係性も少しずつ変わりはじめる。
子猫の頃は私が母猫の役目でで親と子の関係。
私が世話を焼き、猫を優しく見守り甘やかしてやるというものだった。
それがどうしたものか!
年々、猫との関係性が対等になってきている気がするのです。
どんなことでも受け止める側だったはずなのに、最近では猫もその立場を担ってくれている。
私が落ち込んでいる時や疲れている時には、気付けばそっと寄り添ってくれているのです。
仕事から疲れて帰ってきたら、これでもかってくらい盛大に出迎えてくれる。
疲れてる時も、気分が滅入ってる時でも、優しく出迎えてくれるその姿にホッとする。
私を引き連れて嬉しそうに歩いていく後ろ姿。
ピンと立った尻尾からは溢れんばかりの喜びが感じられて、自然と笑顔が溢れてくる。
そんな猫の姿を見てるとイヤな気分は引き摺らず、オンとオフを上手く切り替えることができるのです。
昼寝する猫を撫でながら眺めていると、私の気配を感じお腹をチラッと見せてくる。
「もう、しょうがないなぁ〜、お腹モフっとしたいんでしょ?」
本当は鬱陶しいであろう。
本当はゆっくりと眠りたいであろうに、、、
それなのに私が納得するまでお腹をモフモフと触らせてくれる、この優しさよ。
成長した猫も私の扱い方を心得ているのか、言わなくとも痒いところに手が届くこの感じ。
まさに阿吽の呼吸ってやつだろう。
風邪をひくと、心配して何度も何度も生存確認をしにきてくれる。
ひょっとしたら、そのうち看病なんかもしてくれるんではなかろうか!?
甲斐甲斐しくポカリスエットや冷えピタを運んできてくれる日が来るのでは、、、
そんな淡い幻想すら抱いております。
子どもの様な存在だった猫は、今では心強い相棒へと関係性が変化しております。
「やれやれ、しょうがないなぁ、、、」
そんな表情を浮かべながらも、優しく私を迎え入れてくれる猫を見るたび思う。
猫は気分屋だと思ってたけど、実はシャイなだけで本当は気遣い上手な奴じゃなかろうかと、、、
当初、抱いてた猫はツンツンしていて人に媚びないというイメージは見事に崩れ去りました。
そして一緒に生活する中で一番感じたこと。
とにかく猫はやさしい。
その一言に尽きる。
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