40代で仕事を辞めた私は、本気で人生イージーモードに入ったと思っていた。
あわてない、あわてない。
ひとやすみ、ひとやすみ。
…一休さんメンタルで、調子ぶっこいてました。
あの頃の私は、たぶん尾崎豊より自由に飢えてた。
ついに始まった、念願の無職生活。
マリオでいうところの無敵状態。
完全に、人生舐めてました。
40代で仕事を辞めた直後は「人生イージーモード」だと思ってた
何にも追われない生活って、不思議なもので時間の流れがバグる。
最初の1〜2週間は、びっくりするくらい穏やかだった。
朝はちゃんと起きられるし、午前中に用事も済ませる。
夜になれば、自然と眠くなる。
それなりに、人間らしい生活。
この数年間で嫌でも体に染みついた習慣ってやつ。
「継続は力なり」って言葉を、
こんなとこで思い出したりもした。
無職生活1〜2週間目、時間の流れがバグり始める
とはいえ。
一人暮らしの私、
はっきり言って、やることがない。
食事は適当。
洗濯は数日に一回。
掃除も買い物も、毎日じゃなくていい。
結果どうなるかって?
ただただ、時の流れに身をまかせるだけの存在。
間違いなくテレサ・テンより上手に身をまかせてる。
その結果、立派なヒマ人である。
一人暮らしの無職、やることがなさすぎ問題
家庭がある人なら、一日のミッションは多い。
朝ごはん作って、洗濯機回して、子ども送り出して。
掃除して買い物して、昼ごはん適当に済ませたと思ったら、もう夕方。
夕飯考えるの面倒くさいな〜とか言ってるうちに子ども帰宅。
なんやかんやでバタバタして、気づけばもう寝る時間。
一日が秒で終わる…はず。
一方、独り身の私。
一日のミッション、スズメの涙。
やること、秒で終わる。
昼前から、夕方の再放送ドラマ待機。
自由時間(という名の虚無)、多すぎじゃない?
気づいたら昼夜逆転、立派な廃人が完成しました
この数年で作り上げた生活リズム。
決まった時間に起きて、働いて、帰って、寝る。
ある意味、人間らしい生活だった。
それを全部ぶっ壊した結果。
時間の感覚が死ぬ。
昼前まで布団でゴロゴロ。
好きな時間に食べて、テレビ見て、YouTube見て。
「これからが本番やな」とか言いながら、ビール片手に夜更かし。
気づけば外が明るい。
新聞配達のバイクの音で、現実に引き戻される。
ああ、自由って最高。
ストレスもない。
人間関係のしんどさもない。
職場の人間関係っていう、ストレス界のラスボスも倒した。
ストレスゼロの世界線。
超、幸せ。
……のはずだった。
自由って最高…のはずが、心が静かに壊れ始めた
そんな生活を1ヶ月、2ヶ月と続けていると。
だんだん、心が削れてくる。
昼過ぎに起きて、太陽も浴びない。
化粧するのも億劫。
外に出るのは夜だけ。
健全なわけがない。
そのうち、心にぽっかり穴が空いてくる。
理由もなく不安になる。
得体の知れない焦りに襲われる。
夜中の2時、
不安とサシで酒を交わすことになるなんて、
夢にも思わなかった。
退職したときは、次こそ自分に合う仕事を見つけようって思ってた。
※40代で転職してメンタル折れた話はこちら
→ 40代、転職でつまずいた結果、メンタルが先に退職した話
でも、時間が経つにつれて、その気力も消えていく。
この先、何もできないかもしれない。
社会に戻れないかもしれない。
私なんて、私なんて……。
自分で自分を馬鹿にする。
辞めた職場で失ったものは山ほどあるのに、
得たものは何もない気がしてくる。
……いや、あったわ。
下がり続ける自己肯定感と、卑下する心。
そんなん、いらんっての。
40代で無職になって一番しんどかったのは「孤独」だった
人と会わない生活は、たしかにラク。
気を使わなくていい。
傷つくことも減る。
でもその代わり、
世界から置いていかれた感じがする。
社会の流れから、こっそり切り離されたみたいな感覚。
静かに、確実に、孤独が積もっていく。
これって、結構こわい。
20代の頃は、感じなかったやつ。
自由を求めた結果、普通に病んだ話
どうやら、私の無敵期間は終わったらしい。
マリオだって永遠に無敵じゃない。
急に切れて、穴に落ちたり、敵にやられたりする。
よそ見してたら、一発アウト。
私も同じ。
自由を求めて、やっと手に入れたと思ってたら,
それはだいぶクセの強い自由だった。
ストレスは減ったけど、
代わりに不安と孤独が増えた。
なんてこったい。
この先どうなるの、私。
人生、イージーモードどころか,
普通にハードモード続行中です。
どうしよう。


