40代、仕事を辞めたら自由になれた気がした

あわてない、あわてない…
ひとやすみ、ひとやすみ……

てなわけで、念願の無職生活がスタート
あれだけ求め続けた自由を手に入れた私
きっとあの時の私
尾崎豊よりも自由について考えてたし、自由を欲していたはず

マリオでいうところの無敵状態を手に入れてしまったから
今の私に怖いものは何もない!

そして思う
何にも追われない生活って、不思議なもんで時間の流れがバグってくるもんよね…

最初の1、2週間は時間の流れが緩やか〜に過ぎていく
朝はしっかり早起きして、午前中にさっさと用事を済ませる
夜もある程度の時間になれば眠たくなる
それなりに人間らしい生活を送ることができている
もうね、この数年間で嫌でもカラダに染み付いた習慣やろうね
継続は力なりって言葉を何となく思い出す

でも、一人で暮らしてる私
そない、やることがないってのも事実なのよ、コレが

例えば家庭がある人だったら、一日のミッションは多い
朝からご飯を作り、洗濯機を回す
子供を送り出してからも、掃除をしたり買い物したり
昼こそ適当に残り物で済ませれば良いけど
ほっこりしたのも束の間
夜ご飯作るの面倒くさいなって思ってたら
子供達が帰ってきて、なんやかんやで慌ただしく時間は過ぎていく
そして気付けば、もう寝る時間

けれど、独り身の私にとっちゃ一日のミッションはスズメの涙ほど
食事なんて適当にあるもので済ませば良いし
洗濯だって毎日するほどの量はない
掃除にしよ、買い物にせよ毎日でなくて十分事足りる
ってなると、ただただ時の流れに身を委ねる
ただのヒマ人

この数年で出来上がってた生活のリズム
まぁ、人間のあるべき姿ってやつですかね?
その人間らしさに、あえて抗って過ごそうとしてるのだから
これは多分、正気の沙汰じゃない

決まった時間に毎朝起きて仕事に行く
帰宅後は、毎日のルーチンをこなし
毎晩、同じような時間に布団へ入る
ある意味、人間らしい生活を送ってた
それを一旦、全部ぶっ壊す
そりゃ時間の流れもバグってくるはずやわ…

何気に時計を見ては、まだこんな時間やったんや
あれっ!?
24時間ってこんなに長かったっけ?
そう思うんやったら、しっかりとリズムを保てば済むはずなのに
そうは問屋が卸さない

人間、働かずして3週間も経てば、立派な廃人へと変貌を遂げる
こうなりゃ長い物には巻かれろ精神

もう一回言うけどね…
はっきり言ってやることがない!
一人だと洗濯だって毎日しなくていいし、ご飯だって適当でいい
昼前までダラダラと布団で過ごし、好きな時間に気の向くまま食べる
またTVを見ながらダラダラ過ごし気づいたら
あらまぁもうこんな時間!!
っつしゃー!!
これからが本番なんて言いながら、ビール片手にTVやYouTube三昧
気づけば夜も明け、新聞配達のバイクの音が聞こえてくる

ああ、なんて幸せな毎日!
ストレスがない生活ってイイわ〜

なんせ、日々の生活の中で何がストレスかっちゅーと
人間関係が一番ストレスになる
特に職場の人間関係なんてストレス以外の何者でもない

それが今は全くない
こんな幸せは滅多にない
貴重な時間やわ〜なんて平和ボケもいいところ

そんな生活を1ヶ月、2ヶ月と過ごしていると

徐々に心が蝕まれていく

昼過ぎに起きて、ろくすっぽ陽にも当たらない
あまりにも堕落し過ぎた毎日を過ごすと
化粧をするのも億劫になってくる
出掛けるのは、もっぱら夜になってから

そんな生活、健全なワケがない…

そんな日々を過ごしてるうち
心にぽっかりと穴が空いてくる

突如、得体の知れない不安に襲われのが恐ろしい

退職を決めた時、次こそ自分にあった仕事を見つけようって思ってた

でも時間が経つにつれ、どんどん勢いは薄れていく
もしかしたらこの先、何もできないかもしれない
辞めた職場で失ったものは数知れず
得たものは何一つなかったような気がする
いや変な話
得たものは、ひたすら下がり続ける自己肯定感と卑下する心だったのかも!?
自分のダメダメな部分ばっかりが頭をもたげる

ああーっ、ヤバい
どうやら無敵期間が終了したらしい
そりゃそうやわ…
マリオだって永遠に無敵な訳じゃない
急に終わりを告げられて途端、穴に落ちたり敵にやられたり…
アイツだって一筋縄ではいってない

自由を求めて、でも求めてた自由はまやかしで
それに気付いた瞬間、鬱々とした日々に変わっていく

人と会わない生活はストレスが減る
けれど、世間から置いてけぼりを食らったような疎外感に襲われる

なんてこったー!
この先どうなるの、私!?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アラフォー独身
豆腐メンタルで自己肯定感低め人間

コメント

コメントする

目次